これは今はlenovoとなってしまったIBMのノートパソコン Thinkpad R30 に発生した電源起動時のエラーメッセージの1つです。
今回パソコンが起動しないということでお預かりしたこのパソコンですが、とりあえず電源を入れてみて状況を確認してみると
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0250: System battery is dead – Replace and run SETUP
0270: Real time clock error.
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というエラーメッセージが表示され、しばらくすると勝手にBIOS画面に入ってしまい、OSが起動しない状態になっていました。
メッセージからしてBIOSの設定状態などを保存しておくための内部バッテリーが消耗してしまったことが原因であると推測されましたが、念のためlenovoのHPより当該機種のエラーコードとその意味を確認してみます。
Lenovo 数字エラー・コード – ThinkPad R30, R31 – Japan
それぞれのエラーの意味と対処法について、以下のように書かれています
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エラーコード 0250
CMOS クロックのバッテリー・インジケーターがバッテリー切れを示しています。
→ バッテリーを交換し、セットアップを実行してシステムを再構成します。
エラーコード 0270
BIOS ハードウェア・テストでリアルタイム・クロックがエラーになりました。
→ ボードの修理が必要です。
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なにやら後者は穏やかでない感じですが、これはエラー0250によって引き起こされていると考えることができますので、とりあえず内部バッテリーを交換します。
ちなみにこれはノートパソコンをコンセントのない場所で使うためのバッテリーではなくパソコン内部にあるバッテリー(今回の場合はボタン電池)ですのでお間違いないようにご注意ください。
R30の場合ネジを2本(本体裏面の左右中央付近の2本)とキーボードの取り外しで、内部バッテリーにアクセスできますので、難易度は高くありません。
今回の場合、バッテリーはCR1220というものでした。修理用の在庫を使って早速交換して動作を見てみると、2つ出ていたエラーが0270の1つだけになりました。
次にBIOSでパソコンの時計を設定し直し、設定を保存するとこのエラーもなくなって無事エラーがない状態に。。。
とはいきませんでした。。。あらたに警告メッセージが出てくるではありませんか。。。
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ERROR
Warning : IRQ not configured – PCI
BUS:00 Device:13 Function:00
Warning : IRQ not configured – PCI
BUS:00 Device:0A Function:00
Warning : IRQ not configured – PCI
BUS:00 Device:09 Function:00
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電池がなくなったことで保存されていたBIOSの設定値もおかしくなってしまったようです。
ちなみにIRQとは。。。きちんと説明すると難しくなるのでとりあえず無視しまして、対処方法のみ書いておきましょう。
パソコンに電源を投入後F1キーをしばらくの間1秒間隔程度で押し続けるとBIOS画面に入ることができます。
ここでF9を押し「Yes」を選択するとBIOSの各種設定を初期状態に戻すことができます。
このあとF10を押し「Yes」を選択するとBIOS設定の変更を保存し、自動的に再起動されます。
これでエラーもキレイさっぱりなくなりOSが無事起動するようになりました。
IBMのノートパソコン Thinkpad R30は発売からすでに10年近くが経ち同様の現象が多数発生していると思います。
エラーにめげることなくこの記事を参考に修復してみてはいかがでしょうか?
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