今回はよく弊社をご利用いただいている上田市のとあるお客様からいただいたレスキューについてご紹介させていただきます。
ご依頼は「パソコンがいつの間にかうるさくなりパソコンの電源を落とすまで回復しない。再起動するとしばらくは大丈夫なのですが、しばらくするとまた同じ現象になるんです。」という内容でした。
ウィルスチェッカは導入しており、特に変なものは検出されていないとのことでしたが、直感としては「ウィルス感染の疑いが強いかな?」と思いながら、現地にお伺いしました。
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まず状況確認。
すると確かに「唸って」います。ファンが一生懸命パソコン(Windows7のデスクトップ)を冷やそうと頑張っていました。
この状態になるとパソコンが明らかに遅くなる上に回復しないようです。
状況からして、間違いなく高負荷なプログラム(ウィルス?)が動き続けているための状態と考えられたため、次にプログラムの動作状況を確認してみました。
すると。。。いました!!
原因は「dllhost.exe」というプログラム。今回のパソコンはデュアルコアCPU機のため1プロセスの最大負荷は50%になるのですが、こいつが40~50%でずっと張り付いたままになっていました。
ではこいつは何なのか?
一時期ウィルスでこのファイル名を使うものがあったことを思い出し、「やっぱりウィルスだった」と思いましたが、念のために確認。
すると。。。
あれ? MS謹製の本物のdllhost.exeではないですか。。。
そうか、そもそもこのウィルスはWindows7には感染しないはずですね。
危うく間違った判断をするところでした。
となると単なる暴走なのか?
1から原因を探し直すことになりました。
試しにこのプロセスを一旦強制的に殺して様子を見てみると復活せずに落ち着いています。
パソコンも一生懸体を冷やしていたのをやめおとなしい子になってしまいました。
念のため再起動をしてみましたが、こちらも特にプロセスの復活はないようです。
ご依頼の際も「再起動するとしばらくは大丈夫なのですが、しばらくするとまた同じ現象になるんです」ということだったのでまさにその状態なのでしょう。
ということはdllhost.exeが何をするかを調べて、それが動くような操作を試してみる必要がありそうです。
早速調べてみるとどうやら「サムネイルを生成する」際に利用されるようだったので、画像や動画の入ったフォルダをエクスプローラで見てみます。
すると、出ましたdllhost.exe! 確かにサムネイルを作成しているときに動いているようです。
しかし、サムネイルの作成が終わるとプロセスも終了しています。
う~ん。。。サムネイルの生成が終わるとプロセスが正常に終了するんだから。。。
サムネイルが作れない場合は暴走することもありうる!?
横で作業を眺めていたお客様が、「そういえばあるフォルダだけサムネイルが中途半端に作成される」との情報もいただき、ますますその線が濃くなってきました。
ひらめきを早速実践してみます。サムネイルが作成できないフォルダを教えていただき様子を見ると。。。
でた~!dllhost.exeの暴走!!
暴走を始めるとサムネイル作成に使用したエクスプローラを閉じても暴走は止まりません。
こうなったらプロセスを強制的に殺さない限り、暴走したままのようです。(念のため10分ほど待ってみましたが変化なし)
原因はわかりましたが、ではなぜサムネイルが作成できないのか?
そうです。ファイルが破損していました。
具体的には今回の場合はシークのできないWMV形式のファイルが原因でした。
はじめから異常だったのかハードの問題で壊れてしまったかまではわかりませんが、現時点ではシークできない。
ということでこれをWMVConcatというツールを使って修復してシークができるようにすると、サムネイルの作成が無事完了。
dllhost.exeの暴走もなくなりました。
これで一安心です。
結局他にももう一つ壊れたファイルが見つかりこちらもケアして、状況が再発しないことを確認し、作業完了となりました。
結果がわかるとこれって結構普通に発生しそうな気がする症状ですが、どうなんでしょうか。
他に要因があったりするのかもしれませんが。。。
と思ってネットで検索してみると原因解決した例はないようですが、同じような症状の方はたくさんいるみたいですね。
この投稿を参考にしていただければ幸いですね。
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